建設業許可の更新、令和8年(2026年)に向けた重要ポイントとは?法令遵守と手続きの準備【大阪府】 | リーガルシンク社労士・行政書士事務所
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建設業許可の更新、令和8年(2026年)に向けた重要ポイントとは?法令遵守と手続きの準備【大阪府】

2026.07.23

この記事の監修
松原元

社会保険労務士 行政書士 
公認 不動産コンサルティングマスター

松原 元

平成23年12月に社会保険労務士登録、平成25年5月に行政書士登録し、
ダブルライセンスで労務・社会保険関係から建設業、宅建業、産廃等の 許認可の取得・維持までをワンストップで対応可能。
資金繰りのサポートも行っており、200件以上の融資支援実績を持つ。

この記事の監修
松原元

社会保険労務士 行政書士 
公認 不動産コンサルティングマスター

松原 元

平成23年12月に社会保険労務士登録、平成25年5月に行政書士登録し、ダブルライセンスで労務・社会保険関係から建設業、宅建業、産廃等の許認可の取得・維持までをワンストップで対応可能。資金繰りのサポートも行っており、200件以上の融資支援実績を持つ。

建設業許可は、建設業者様が事業を適法に継続し、公共工事への参入や大規模な民間工事を受注するために不可欠なものです。この許可は一度取得すれば終わりではなく、5年ごとに更新手続きを行う必要があります。

「更新の時期が迫っているけれど、何から手をつければいいのか」「法改正で要件が変わっていると聞いたが、具体的に何を準備すればいいのか」「社会保険の加入状況が更新に影響するって本当?」

このような不安や疑問を抱えている建設業者様も少なくないでしょう。特に令和8年(2026年)に向けて、建設業界を取り巻く環境は変化しており、許可更新においても法令遵守の徹底が求められています。

この記事では、建設業許可の更新における基本的な事項から、令和8年(2026年)に向けた変更点や注意点、大阪府での具体的な手続きの流れ、さらには社会保険労務士としての視点から労務管理における法令遵守の重要性まで、詳しく解説いたします。貴社がスムーズに更新手続きを進め、安定した事業運営を継続できるよう、ぜひ最後までお読みください。

建設業許可の更新、なぜ重要?(結論先出し)

建設業許可の更新は、事業の継続性を確保し、企業の信用力を維持するために非常に重要です。有効期間が切れてしまうと、許可が必要な工事を請け負うことができなくなり、事業に重大な支障が生じます。また、法令違反のリスクも高まります。更新手続きを通じて、貴社の事業が常に最新の法令要件を満たしていることを確認し、健全な経営を継続していくことが不可欠です。

建設業許可更新の基本を押さえる

まずは、建設業許可更新の基本的なルールについて確認しておきましょう。

建設業許可の有効期間と更新申請のタイミング

建設業許可の有効期間は、建設業法 第3条により、許可を受けた日から5年間と定められています。この有効期間が満了した後も引き続き建設業を営む場合は、期間満了日の30日前までに更新の申請を行わなければなりません。

大阪府の場合、原則として許可有効期間満了日の3ヶ月前から30日前までの期間に申請を受け付けています。この期間を過ぎてしまうと、許可が失効する恐れがあるため、余裕を持った準備と申請が重要です。

知事許可と大臣許可の更新先

建設業許可には、都道府県知事許可と国土交通大臣許可の2種類があります。

  • 都道府県知事許可: 一つの都道府県内にのみ営業所を設置して建設業を営む場合に取得します。更新手続きは、許可を受けた都道府県庁(大阪府の場合は大阪府庁)に対して行います。
  • 国土交通大臣許可: 二つ以上の都道府県に営業所を設置して建設業を営む場合に取得します。更新手続きは、管轄の地方整備局(近畿圏の場合は近畿地方整備局)に対して行います。

貴社がどちらの許可を受けているかを確認し、適切な申請先に手続きを行う必要があります。

令和8年(2026年)に向けた建設業許可更新の主な変更点とポイント

建設業界では、働き方改革や持続可能な発展に向けた様々な取り組みが進められています。これに伴い、建設業許可の更新においても、特に以下の点に注意が必要です。

社会保険加入の徹底と更新要件への影響

建設業においては、社会保険(健康保険、厚生年金保険)および労働保険(雇用保険、労災保険)への加入が強く義務付けられています。これは建設業許可の取得・更新における重要な要件の一つです。

具体的には、建設業法 第27条の23第4項において、「許可行政庁は、当該建設業者が労働者災害補償保険、雇用保険、健康保険及び厚生年金保険に係る法令の規定を遵守しているか否かについて、その状況を確認するものとする。」と明記されています。未加入や適切な手続きが行われていない場合は、許可の更新が認められないだけでなく、指導や勧告、さらには許可取消しとなるリスクも存在します。

令和8年(2026年)に向けて、この社会保険等の加入徹底はさらに厳しく確認される傾向にあります。貴社の従業員はもちろん、下請事業者に対しても適切な社会保険等への加入を求めることは、元請としての責任でもあります。当事務所では、社労士の知見を活かし、建設業における社会保険・労働保険の加入手続きや適正な労務管理についてもサポートしておりますので、ご不明な点はお気軽にご相談ください。

参考:社会保険加入対策|国土交通省

CCUS登録の促進と経審への影響

建設キャリアアップシステム(CCUS)は、技能者の就業履歴や保有資格を業界横断的に登録・蓄積するシステムです。CCUSへの登録は、現在のところ建設業許可の直接的な更新要件ではありません。

しかし、経営事項審査(経審)においては、CCUSの活用状況が加点評価の対象となる場合があります。具体的には、「労働福祉の状況」を示すW点において、CCUS登録の有無や活用度合いが評価項目となることがあります。公共工事の受注を目指す上で、経審の点数アップは非常に重要ですので、CCUSへの登録と積極的な活用は、今後ますます重要性が高まるでしょう。

参考:建設キャリアアップシステム(CCUS)|国土交通省

建設業法改正による承継制度の留意点(2020年法改正)

2020年(令和2年)10月1日に施行された建設業法改正により、合併、分割、事業譲渡、相続といったケースで建設業許可の承継が制度化されました。これにより、事業の実態が変わっても、許可が途切れることなく建設業を継続できる道が開かれました。

しかし、承継された許可も5年ごとに更新が必要です。更新時には、承継後の事業体が引き続き許可要件(経営業務の管理責任者、専任技術者、財産的基礎、誠実性など)を満たしているか、改めて厳しく審査されます。承継の手続き自体も複雑であり、更新時にも細かな確認が必要となるため、法改正の内容を正確に理解し、計画的に準備を進めることが重要です。

参考:建設業法及び公共工事の入札及び契約の適正化の促進に関する法律の一部を改正する法律について|国土交通省

更新手続きの流れと必要書類(大阪府の場合)

ここでは、大阪府知事許可の更新手続きを例に、具体的な流れと必要書類について解説します。都道府県によって手続きや書式が異なる場合がありますので、他府県の申請については管轄の行政庁にご確認ください。

更新に必要な書類チェックリスト(大阪府知事許可の場合)

建設業許可の更新申請では、新規申請時と同様に多くの書類が必要です。ここでは主要な書類を挙げます。現在の許可内容や貴社の状況によって追加書類が必要となる場合があります。

  • 建設業許可申請書(様式第一号)
  • 役員等の一覧表(様式第一号の二)
  • 経営業務の管理責任者証明書(様式第七号)
  • 専任技術者証明書(様式第八号)
  • 誓約書(様式第十一号)
  • 許可申請者の略歴書(様式第十二号)
  • 技術者の略歴書(様式第十三号)
  • 直前1年の各事業年度における工事施工金額(様式第十五号)
  • 財務諸表(貸借対照表、損益計算書、株主資本等変動計算書、注記表、附属明細書など)
  • 納税証明書(法人税、消費税及び地方消費税など)
  • 健康保険等の加入状況に関する書類(健康保険証の写し、社会保険料納入証明書など)
  • 各種変更届出書(過去5年間で変更事項があった場合、未提出のものをまとめて提出)
  • 営業所の写真、地図
  • 登記事項証明書(法人の場合)
  • 身分証明書、登記されていないことの証明書(役員、経営業務の管理責任者、専任技術者など)

これらの書類に加え、専任技術者の資格を証明する書類(建設業法第7条第15条)や、財務状況を証明する預金残高証明書など、多数の添付書類が必要となります。大阪府の建設業許可申請の手引きを熟読し、不備なく準備を進めることが成功の鍵です。

申請期間の目安と効率的な準備、費用

申請期間の目安

更新申請の準備には、通常1〜2ヶ月程度の期間を要します。必要書類の収集、作成、内容確認に時間がかかるためです。大阪府への申請後、審査期間は約1ヶ月が目安となります。許可の有効期間が満了する3ヶ月前には準備を開始し、遅くとも期間満了の1ヶ月前までには申請を完了させることをお勧めします。

費用目安

建設業許可の更新にかかる主な費用は以下の通りです。

  • 更新手数料(法定手数料): 5万円(都道府県知事許可・国土交通大臣許可ともに)
  • 行政書士への依頼費用: 建設業許可更新申請を専門家に依頼する場合、目安として7万円〜15万円程度が相場となります。依頼範囲や貴社の状況(変更事項の有無、書類作成の複雑さなど)によって変動します。

行政書士に依頼することで、煩雑な書類作成や手続きの代行、要件確認、最新情報の提供など、スムーズかつ確実な更新が可能になります。貴社の時間や労力の節約にもつながるため、費用対効果を考慮してご検討ください。

更新時によくある課題と対処法

建設業許可の更新手続きにおいて、建設業者様が直面しやすい課題とその対処法について解説します。

変更届の未提出がある場合

許可取得後、以下の事項に変更があった場合は、建設業法第11条に基づき、変更届を提出する義務があります。この変更届は、原則として変更があった日から30日以内(決算変更届は事業年度終了後4ヶ月以内)に提出しなければなりません。

  • 商号または名称
  • 営業所の名称または所在地
  • 資本金額
  • 役員の氏名、役職、住所
  • 経営業務の管理責任者
  • 専任技術者
  • 使用人の一覧
  • 財務諸表(決算変更届)

更新申請時にこれらの変更届が未提出のままになっていると、実態と許可内容に乖離が生じ、更新が許可されない可能性があります。更新申請の前に、過去5年間の変更事項を全て洗い出し、未提出の変更届があれば、更新申請と同時に提出する必要があります。内容に不備がないよう、正確に作成することが求められます。

経営業務の管理責任者(経管)や専任技術者に変更があった場合

経営業務の管理責任者(経管)や専任技術者は、建設業許可の根幹をなす重要な要件です。これらの人物に変更があった場合も、変更届の提出が必要です。また、更新時には、新しい経管や専任技術者が改めて許可要件を満たしているか厳しく審査されます。

  • 経営業務の管理責任者: 建設業の経営経験が豊富であることなど、所定の要件(建設業法第7条第1号)を満たす人物を配置する必要があります。
  • 専任技術者: 該当する建設業種に関する一定の資格または実務経験(建設業法第7条第2号)を有する人物を、各営業所に常勤で配置する必要があります。

これらの要件を欠いている場合、更新は認められません。変更があった際は速やかに新たな要件充足者を選任し、必要な証明書類を準備しておくことが重要です。

財産的基礎要件の確認

建設業を安定して継続していくためには、適切な財産的基礎が必要です。一般建設業許可の場合、自己資本の額が500万円以上、または500万円以上の資金を調達する能力があること(建設業法第7条第4号)が求められます。特定建設業許可の場合はさらに厳しく、自己資本の額が2,000万円以上、資本金の額が2,000万円以上、かつ欠損の額が資本金の20%を超えないことなど、複数の要件を満たす必要があります。

更新時にも、直近の決算書等でこれらの財産的基礎要件を満たしているか確認されます。もし要件を満たさない場合は、増資や金融機関からの融資証明書などの準備が必要となります。早期に自社の財務状況を確認し、必要に応じて税理士などと連携して対策を講じましょう。

Q&A:建設業許可の更新に関する疑問を解決

Q1: 更新申請を忘れて有効期間が過ぎてしまいました。どうなりますか?

A1: 許可が失効し、許可が必要な建設工事を請け負うことができなくなります。失効後も建設業を継続するには、新規で許可を取り直す必要があります。この場合、更新手数料ではなく新規申請手数料がかかり、申請書類も新規と同じものが求められます。許可の有効期間は厳守してください。

Q2: 更新申請中に許可の有効期間が満了した場合、工事は請け負えますか?

A2: 有効期間内に更新申請書が受理されていれば、申請が保留中であっても、許可は引き続き有効なものとして扱われます。これを「自動延長」といいます。ただし、申請書に不備があり受理されなかった場合は、期間満了とともに許可が失効しますので注意が必要です。

Q3: 許可業種を追加したいのですが、更新申請と同時にできますか?

A3: はい、業種追加申請は更新申請と同時に行うことが可能です。この場合、更新手数料とは別に業種追加の手数料(都道府県知事許可の場合、1業種につき5万円)が発生します。追加する業種の専任技術者の要件を満たしていることの証明も必要となります。

Q4: 経営業務の管理責任者(経管)が高齢のため、交代を考えています。更新前に交代すべきですか?

A4: 経管の交代は、更新申請の前に余裕を持って行うことをお勧めします。新しい経管が要件を満たしているかを確認し、変更届を提出する必要があります。交代後の人物が要件を満たさない場合は、更新どころか許可の維持自体が困難になるため、慎重な検討と準備が必要です。

まとめ

今回は、建設業許可の更新手続きについて、令和8年(2026年)に向けた法令遵守のポイントや、大阪府での申請実務を交えながら解説しました。

建設業許可の更新は、5年ごとの定期的な手続きでありながら、その都度、最新の法令や要件への適合が求められます。特に近年は、社会保険の加入徹底や建設キャリアアップシステムの導入など、建設業界全体の健全化に向けた動きが活発化しており、許可行政庁の審査も厳しくなる傾向にあります。貴社が安心して建設業を継続していくためには、これらの変化に常に対応し、適切な準備を行うことが不可欠です。

建設業許可の更新は多くの書類作成と厳格な要件確認が必要なため、専門的な知識と経験が求められます。ご自身で手続きを進めることに不安がある方や、本業に集中したいとお考えの方は、ぜひ専門家である行政書士にご相談ください。当事務所は、建設業許可申請に特化した行政書士・社会保険労務士として、大阪府および近畿圏の建設業者様を日々サポートしております。

建設業許可・経営事項審査・労務手続きについてご不明な点がございましたら、当事務所『リーガルシンク社労士・行政書士事務所』までご連絡ください。初回のご相談は無料で対応させて頂きます。

本記事の内容は一般的な情報提供を目的とするものであり、個別の申請については管轄行政庁または専門家にご確認ください。建設業許可・経営事項審査・労務手続きについてご不明な点がございましたら、当事務所『リーガルシンク社労士・行政書士事務所』までご連絡ください。初回のご相談は無料で対応させて頂きます。

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